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きょうの旅のはじまり
北海道・美瑛。 「ファーム富田」でラベンダーの香りに包まれたあと、その余韻を抱えたまま車を走らせてもう一つの目的地へ。
そこはファーム富田に隠れているものの花畑が有名で「いつか一回は行ってみたい」と思っていた場所。 パッチワークのように色とりどりの花が重なり合う広大な丘の風景。 知名度が高くない分、少しゆったりと美瑛のダイナミックな自然と向き合えるんじゃないか。そんな期待を胸に訪れた。
場所は美瑛町の「展望花畑 四季彩の丘」。 ただ眺めるだけじゃなく、その広大さに圧倒され、時には自分の足で歩くことで北海道という大地の力強さを肌で感じられる⋯⋯。そんな場所を写真と一緒に振り返ります。
写真で歩く「四季彩の丘」
昭和レトロな入り口

車を降りてまず迎えてくれるのはどこか懐かしい昭和レトロな雰囲気の建物。 「意外とこぢんまりしてるのかな?」 なんて一瞬思ったけれど、それは大きな間違い。この先に広がる景色の序章に過ぎなかった。中と外観のギャップに驚かされることに。
目の前に広がる七色の絨毯

一歩足を踏み入れると視界の端から端まで埋め尽くすような花畑。 坂を下ってまた登って。 遠くまで続く色の重なりに圧倒される。 「わあ⋯⋯」と思わず声が漏れてしまうくらいの、北海道の大地を感じる圧倒的なスケール感。
頼もしい味方のトラクターバス

園内を歩いているとゴトゴトと音を立てて走るトラクターバスに出会う。 15分かけて園内を一周してくれる、この場所の観光バス的存在。 あまりにアップダウンの激しい地形に「歩けるよね」なんて高を括っていた過去の自分をちょっとだけ後悔した。これに乗ればかなり楽だったのに。
このバスがのんびりと花の間を抜けていく姿はなんだかこの風景にすごく溶け込んでいて、見ているだけで癒やされた。
ハートの花畑でちょっと一息

園内の中央あたりで見つけたハート型に配置された可愛らしい花畑。 ここが一番の撮影スポットかな。
歩き疲れて少し切れた息を整えながら色鮮やかな花たちに囲まれてシャッターを切る。 ファインダー越しに見るこの景色は、記録というより、今のこの美しさをそのまま閉じ込めておきたくなるような、そんな感覚だった。
頑張った後の至福のおやつ


坂道を登りきって入り口に戻る頃にはもう疲労困憊。 でも、そんな疲れを吹き飛ばしてくれるのが北海道ならではの味覚。
まずは「鹿肉ソーセージ」。 ガツンとした歯ごたえとほんのり野性味を感じる濃厚な味わい。 そして火照った体に染み渡る「ソフトクリーム」。 この塩分と糖分のループが歩き疲れた体には最高のご褒美。やっぱり北海道に来たらこれは外せないよね。
ふと、思ったこと
広大すぎる景色に圧倒されて
正直、最初は「花を見て歩くだけ、散歩かな」なんて軽く考えていた。 でも、実際にそのアップダウンの激しい道を歩いてみると自分の存在がいかに小さいかを思い知らされる。
どこまでも続く空とそれに応えるように広がる丘。その真ん中に立っているだけで日常の細かい悩みなんてどうでもよくなってくるから不思議だ。
歩いたからこそ気づけた風の匂い
もし乗り物に乗っていたらもっと楽だったかもしれない。 でも、汗をかきながら一歩ずつ土を踏みしめて、花の香りと混ざった美瑛の風を全身で浴びたからこそ心に残る風景がある。 「しんどい!」って言いながら坂を登った記憶も旅の思い出。
異国の言葉が飛び交う、丘の上で
周りを見渡せばいろんな国から来た人たちが皆同じように花を眺めて笑顔を浮かべている。 同じように坂を自分の足で登っている人もいれば、カートで楽しそうに駆け抜けていく人もいる。さまざまな人を見ていると、言葉は通じなくてもこの美しさに感動する気持ちは世界共通なんだなってしみじみ感じた。
そっと置いとく、豆知識
迷わず乗り物を選ぶべし!
「自分は体力に自信がある」という人以外は悪いことは言わないからトラクターバスかカートに乗るのが正解かも。 特に夏場は一度坂を下りてしまうと戻るのが本当に大変。チケットは入り口でしか買えないから注意。
第2駐車場が意外と穴場
入り口目の前の駐車場はすぐに満車になりがち。 徒歩1〜2分のところにある第2駐車場なら意外とすんなり停められることが多いみたい。焦らずこちらに向かうのがスマートかも。
鹿肉ソーセージは外せない!
350円で味わえる本格的なジビエ。 クセが強すぎず、でも「お肉を食べてる!」という満足感がすごい。 売店で見かけたらぜひ挑戦してみてほしい。
旅の余韻でしめくくり
丘をあとにして車に乗り込んだとき、心地よい疲れとともに心の中が色鮮やかな風景で満たされているのを感じた。
ファーム富田の美しさもいいけれど、四季彩の丘のあの包み込まれるようなダイナミックな風景は、また違った感動をくれる。 きっと、また別の季節に来たら今度は全然違う色のパッチワークを見せてくれるんだろうな。
そんな再会を楽しみにしてまた次の目的地へと車を走らせた。


