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きょうの旅のはじまり
愛犬の散歩と気分転換のドライブを兼ねて日吉ダムまで足を伸ばすことにした。生活圏から少し走るだけで全く違う空気の場所があるのはとてもありがたい。京都縦貫道に乗って京都から北へ。愛犬と共に少し遠めの散歩に向かった。
今回は犬連れだから資料館や道の駅には入らず、ダム周辺を歩くことが目的。ダムの上を歩き、天若湖を眺めて、下に広がるキャンプ場や道の駅を遠くから見下ろす。観光というより静かな時間を過ごしに来た感覚が近い。
きょうは日吉ダムでの愛犬との静かな昼のひとときを振り返ります。
ダムの周辺にはいくつか駐車場があるけれど、今回はダムの上に一番近い場所に車を止めた。車を降りた瞬間、聞こえてきたのは水の音と、風に揺れる自然の音だけ。ダム自体には人の姿はほとんどなく、麓のキャンプ場にいくつかテントが見える程度だった。
写真で歩く「日吉ダム」
ダムにいちばん近い駐車場から

ダムにいちばん近い駐車場に車を止める。エンジンを切った瞬間、周囲の音がすっと静かになる。聞こえてくるのは、水が流れる音と風が抜けていく気配だけだった。この静けさに気持ちが自然と切り替わった。ここからダム周辺の散歩を始めた。
天若湖の名前に触れる

少し歩くと天若湖と書かれた岩が目に入る。湖の名前を認識したのはこのタイミングだった。日吉ダムという場所は知っていたけれど、湖の名前まで考えたことはなかった。ダムという人工物の中にちゃんと名前のある自然がある。その事実がここをただの建造物ではなく、ひとつの場所として感じさせてくれた。
静かなリズムで散歩する

愛犬と一緒に歩き始める。足元は整備されていて歩くこと自体に気を取られることはない。人の姿はほとんど見えず、気軽に散歩をすることができる。ただ前を向いて同じ方向へ歩いていく時間が続く。

歩いているうちに呼吸と足取りが揃ってくる。特別な景色があるわけではないからこそ落ち着く。流れる水の音が一定で、自然の音だけが聞こえる環境に、時間の流れが少しゆるやかに感じられた。何も考えずに歩ける場所だった。

愛犬は落ち着いた様子で歩いている。時々立ち止まって匂いを楽しみつつ、周囲を気にしすぎずに歩みを進める。この場所の空気や広さが散歩にはちょうどいいのかもしれない。ここならまた連れてきてもよさそうだと自然に思えた。
横から見上げるダム

ダムを横から見上げる位置まで来る。近くで見るとダムの迫力が一気に迫ってくる。静かな空間なのにこのスケールだけは隠しきれていない。圧倒される感覚、巨大建造物特有の雰囲気がそこにはあった。
ダムの上からの景色

ダムの上は端から端まで見通せる一本道になっている。視界が開けていて立ち止まっても邪魔になる感じがない。歩いている人もいないから自分のペースを崩さずにいられる。愛犬とともに長い長いダムの上を歩いた。

ダムの上から天若湖を見下ろす。水面は穏やかで広がりがはっきりと伝わってくる。これだけの水量が目の前にあっても騒がしさは感じない。静かさと規模のギャップに魅了された。

ダムを挟んで自然側の天若湖と反対側、人間の領域を眺める。そこにはキャンプ場や道の駅が見える。テントがいくつか並び、人の営みが確かにそこにある。人がたくさんいてもその音はこの場所までは届かない。距離がつくる静けさが最後まで心地よく残っていた。
ふと、思ったこと
観光しなくても成り立つ場所
日吉ダムは何かを見なければいけない場所ではなかった。資料館や道の駅が近くにあっても、そこに入らなくても時間は十分に満たされる。歩く、立ち止まる、眺める。それだけで成り立つ場所はだったように思う。
水量がつくる静けさ
これだけの水量を抱えているのに音は騒がしくない。むしろ一定の水音が空間を落ち着かせているように感じた。迫力があるのに落ち着く。そのバランスがこの場所の印象を強く残している。
散歩の場所としての意外性
ダムの上を歩くのは、犬連れにとっては少し身構えてしまう。屋外でも人工物のある場所は、人が多かったり犬禁止だったりするから。でも日吉ダムはとても歩きやすかった。建物内こそ犬禁止だけど、それ以外は散歩ができて、足元も安定しているし視界も開けている。
気負わずに歩けるからこそ、散歩としてちょうどいい場所に感じた。
人がいない時間の価値
麓には人の気配があるのにダムの上は驚くほど静かだった。完全に無人というわけではない、その中間の感じが心地いい。誰かの生活と距離を保ったまま過ごせる時間は思っている以上に貴重だった。
そっと置いとく、豆知識
日吉ダムと湖
日吉ダムによってせき止められた湖。ダムの上から見下ろすことでその広さと水量を実感できる。大迫力のダムを楽しむことができるのが日吉ダムの魅力。
ダムの麓の施設について
ダムの下にはキャンプ場や道の駅があり、休日には利用者の姿も見られる。今回は犬連れだったから資料館や道の駅の建物内には入っていない。麓は今や一大キャンプ地となっているから、今後は犬連れキャンプを楽しむこともあるかもしれない。
駐車場の位置
ダム周辺には複数の駐車場があり、場所によって景色や歩き出しの印象が変わる。今回はダムの上に最も近い駐車場を利用した。どこもガラガラだから好きなところに停めることができる。
旅の余韻でしめくくり
日吉ダムは長く滞在したわけではない。それでも、歩いて、眺めて、静けさの中に身を置いただけで気持ちはしっかり切り替わった。ダムを挟んで自然と人が共存する場所、そんな印象を強く覚える場所だったように思う。
愛犬もこの場所を気に入ったようで、歩く足取りが終始落ち着いていた。無理のない距離と、人工的な音の少ない空間は散歩にはちょうどいい。ここはきっとこれからも定期的に訪れる場所になりそうだ。

