旅と暮らしのはざまで

ー新しい風景に出会い、豊かな暮らしを発見するー

ファーム富田で一面紫のラベンダーを鑑賞する

きょうの旅のはじまり

富良野の夏といえば誰もが思い浮かべるのがラベンダーの鮮やかな紫。 今回の北海道旅、その大きな目的の一つがこの「ファーム富田」を訪れることだった。

広大な大地が紫に染まる風景。それは写真や映像で何度も見てきたけれど、実際に自分の足で立ち、その風を肌で感じるのは全くの別物。有名スポットゆえの混雑も覚悟していたけれど、そこには期待を裏切らない、いや、期待を大きく超える圧倒的な色の世界が広がっていた。

ファーム富田で出会ったラベンダーの香りとともに、あの日の記憶を振り返っていこうと思う。

写真で歩く「ファーム富田」

一面紫に包まれるラベンダー畑

園内に足を踏み入れると視界の先まで続くラベンダーの絨毯。 こうして少し低めのアングルからカメラを構えると、まるで自分がラベンダーの海に溺れているような、幻想的な一枚が撮れる。

通路がしっかりと整備されているから花を傷つけることなく、極限まで花に近づける。この距離感こそがファーム富田が長年愛され続けている理由なのかもしれない。上手く撮ればインスタ映え間違いなしの綺麗な花畑が最高。

美しさを切り取る工夫

カメラ好きとして正直に言えばラベンダー畑は意外と「撮り方」が難しい花でもあると思う。 近くで見ると地面の土が見えてしまって意外とスカスカに写ってしまうこともあるから。

一面の紫を写真に残すにはちょっとしたコツが必要。ただ漠然とシャッターを切るのではなく、角度や切り取り方を工夫する。その試行錯誤もこの場所を歩く楽しみの一つだったりする。

坂の上から見下ろす絶景

ラベンダー畑はなだらかな傾斜になっていて、一番上まで登ると富良野の街並みと十勝岳連峰を一望できる素晴らしいパノラマが広がる。

少し息を切らしながら登る価値は間違いなくここにある。上からの景色を堪能したら次はあえてその斜面を利用して、また別の角度からシャッターを切ってみることにした。

花に埋もれる、特別な一枚

斜面の高低差を利用して少しズーム気味にレンズを向ける。 すると地面の隙間が消えて完全に花畑の中に埋もれたような、そんなドラマチックな一枚が出来上がる。

周りの観光客も思い思いの場所でお気に入りのアングルを探している。その誰もが穏やかな表情をしているのが印象的だった。

色とりどりの花たちが競演する

ファーム富田=ラベンダーのイメージが強いけれど、実はそれ以外の花々も見応えたっぷり。 ピンク、黄色、白。パッチワークのように丁寧に植えられた花たちが紫のラベンダーを引き立てるように咲き誇っている。

すべてをゆっくり見て回ると一時間や二時間はあっという間に溶けてしまう。時間に追われず、この贅沢な色彩をじっくりと味わいたい。この写真は彩度が上がりすぎて失敗した写真だけど、本物も負けず劣らずカラフルなのでぜひ行ったら見て欲しい。

ふと、思ったこと

「広い」ということが生む、心のゆとり

これだけの有名スポットでありながら不思議と人混みに酔うような感覚がなかったのは、敷地が圧倒的に広いからだと思う。

観光客の数は確かに多い。けれど、みんなが広大な敷地に分散しているおかげで、自分だけの静かな時間を見つけることができる。ピークシーズンでも芋洗い状態にならずに花を愛でられる。それは旅の満足度を左右する大きなポイントに思う。

無料開放という驚くべき太っ腹さ

これだけの手入れが行き届いた花畑を入場料も駐車料も取らずに無料で開放しているという事実にはただただ脱帽する。

このクオリティを維持するのは並大抵のことではないはず。訪れる側も敬意を持ってこの風景を大切に守っていきたい。そんな気持ちにさせてくれる場所だった。

そっと置いとく、豆知識

駐車場は賢く選んで

園内には複数の無料駐車場があるけれど混雑時はすぐ埋まることも多いらしい。すぐ隣の「とみたメロンハウス」の町営駐車場は24時間開放されているから、早朝に訪れる場合はそちらを検討してもいいかも。

時間には余裕を持って

サクッと見て回るにはあまりにもったいない広さ。カフェやショップも充実しているから、最低でも2時間は時間を確保しておくことをおすすめする。

撮影はズームが味方

ラベンダーを密度濃く撮りたいなら広角で広く撮るよりも少し離れた場所から中望遠くらいで圧縮して撮るのが良いと思う。あの埋もれた感を出すのはそれが一番手っ取り早い。ぜひ試してみて。

旅の余韻でしめくくり

ファーム富田を後にしてまた広い広い北海道の道を走り出す。 窓を開けると車内にかすかなラベンダーの香りが入り込んできたような気がした。

期待通りという言葉は時に新鮮味がないように聞こえるかもしれない。けれど、ここは間違いなく期待していた通りの素晴らしさを期待通りのスケールで見せてくれた。北海道に来たなら一度は見ておくべき風景。 紫の残像が今でも思い出せる。

お腹いっぱいになった色彩の余韻に浸りながら。 あの日、あの場所で感じたラベンダーの香りと鮮やかさは今でもはっきり記憶に残っている。本当に素晴らしい花畑だった。

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