旅と暮らしのはざまで

ー新しい風景に出会い、豊かな暮らしを発見するー

愛犬と歩く天橋立は自然の美しさを確かめるような道だった

きょうの旅のはじまり

この日は日帰りのドライブ旅として天橋立を目的地に車を走らせた。午前中に到着し、午後3時ごろには帰路につく予定。長く滞在するつもりはなく無理のない範囲で歩いてみる、そんな一日の計画だった。

今回は愛犬と一緒の旅。愛犬にとっては初めての本格的なお出かけでもある。まだ旅慣れていないこともあって、様子を見ながら歩くことを前提にしていた。天候は穏やかで、少し風はあるものの歩いていて気持ちのいい気候。暑さも寒さも気にならず、ゆっくり歩くにはちょうどよい。

途中まで歩いて引き返す予定で、天橋立のすべてを見ようとはしていない。まずは松並木の中を進み、海を感じて、展望台から全体を眺める。そんな流れでこの場所を味わってみることにした。

きょうは初めての天橋立を歩いた時間を辿ります。

写真で歩く「天橋立」

日本三景の碑の前

駐車場から歩いて日本三景碑の前へ。まずはここで一度立ち止まって天橋立に来たことを実感する。記念写真を撮っている人もいるけど、順番待ちになるほどではなくて落ち着いた雰囲気だった。

旅のスタート地点としてはちょうどいい場所で、これから先をどう歩こうかを軽く相談しながら、初めての天橋立を歩み始めた。

海を横目の天橋立を歩く

松並木に入ると視界の横に海が広がる。自転車で通り過ぎていく人もいて、歩く人、走る人、それぞれの方法で思い思いに天橋立を楽しんでいる感じだった。歩いていると観光地というよりも長い散歩道を進んでいるような感覚になる。

風はやや強めで波の音もはっきり聞こえる。海辺では犬が楽しそうに海辺で遊んでいた。うちの愛犬は初めての海ということもあり、押し寄せては引いていく波とその音を不思議そうに観察していた。

妻と愛犬とゆっくり進む

今回は途中まで歩いて引き返す予定だったから、無理に先を急がず、愛犬の様子を見ながら進んだ。砂の感触や近くで聞こえる波の音が気になるのか、立ち止まったり、少し後ろを振り返ったり。人はそこそこいるけれど、距離が近すぎる感じはなく、犬連れでも歩きやすい道のりだった。

名物のあさり料理を楽しむ

歩き疲れてきたところで引き返して昼食に。観光地の定食屋といった雰囲気で、屋外席は犬と一緒に利用できるこのお店で食事をすることにした。賑わいはあるものの混雑を感じるほどではなく、犬連れでもゆっくりできるお店だった。

注文したのは名物のあさり丼。運ばれてきたあさり丼は想像していたよりもしっかりした量。あさりの身がたくさん入っていて、観光地の雑な料理ではないちゃんとした名物料理だった。歩いたあとの昼食としてちょうどよくて、あさりを満喫することができた。

もう一品はあさりうどん。こちらはあっさりした味ながら、あさりの旨みがしっかりと出ている美味しいうどんだった。風のある海辺を歩いて少し冷えた体にちょうど良いメニューで、こちらも満足のいく内容だった。

食事を終える頃には足の疲れもすっかり回復していて、午後の行程に向かう余裕が出てきた。

天橋立ビューランドからの眺め

午後はかの有名な画角から天橋立を観るために、リフトに乗って天橋立ビューランドへ。上から見る天橋立は歩いていた時とはまったく違う印象で、一本の道が海に伸びている形がはっきりわかる。

ビューランドのリフトは犬連れでも利用できたから、愛犬と一緒に天橋立の全貌を楽しむことができた。

股のぞきで見る天橋立

最後に有名な股のぞき。逆さに見る景色はやっぱり不思議で、説明されなくてもなぜ有名なのかが感覚的に伝わってくる。歩いている時は海に挟まれた心地良い散歩道だけど、上から見ると海を割るように伸びる大地に自然のかっこよさを感じた。

愛犬が楽しんでいるうちに帰宅することで旅行を好きになってもらおうと思い、天橋立ビューランドの中を軽く見た後、帰路についた。

ふと、思ったこと

歩く距離を決めていたのは正解

天橋立は端から端まで歩くこともできるけど、今回は途中で引き返す前提で歩き出した。結果的にそれがちょうどよくて、景色を眺める余裕も、愛犬の様子を見る余裕もあった。全部を見ようとしないことで、歩いている時間そのものを楽しめた気がする。

観光地だけど混雑していない

日本三景と聞くと、もっと人が多くて賑やかな印象を持っていた。だけど、実際は歩いている間も食事の時間も、混雑や騒がしさを感じることがほとんどなかった。人はいるけど距離が保たれていて、思っていたよりも静かな場所だった。

愛犬には初めてが多い場所

海を見たのも波の音を間近で聞いたのもこの日が初めて。潮の香りを楽しんだり波の動きに驚いたり。さまざまな反応を見せながら、少しずつ慣れていく様子が印象に残っている。

道中もほとんどが京都縦貫道で酔いやすい道もないから、旅行の練習としては無理のないちょうどいい場所だったと思う。

上から見ると印象が変わる

歩いている時は松並木と海に挟まれた散歩道という感覚だった。だけど、天橋立ビューランドから見下ろすと、一本の線が海に浮かんでいるようでまったく別の景色に見える。同じ場所なのに視点が変わるだけで印象がここまで変わるのは面白い。

そっと置いとく、豆知識

天橋立は歩いて渡れる

天橋立は全長およそ3.6kmあって、徒歩でも渡れる珍しい景勝地。途中まで歩いて引き返す人も多く、体力や予定に合わせて調整しやすい。レンタサイクルもあって移動手段の選択肢が多いのも特徴。行きは徒歩で帰りは船という選択肢も採れる。

松並木は自然のまま残されている

天橋立の松並木は人工的に整えすぎず、自然の形を保つように管理されている。だから場所によって景色や雰囲気に違いがあって歩いていて飽きにくい。海と松が近い距離で並ぶ風景もこの場所ならでは。

天橋立ビューランドは股のぞきで有名

天橋立ビューランドには股の間から景色を見る股のぞき台がある。上下が逆に見えることで天橋立が空に架かる橋のように見える。実際にやってみると想像以上に印象が変わる。時間があるなら絶対にここから天橋立を観察して欲しい。

犬連れでも訪れやすい場所

天橋立周辺は犬連れの観光客も比較的多い。浜辺で遊ばせたり抱っこしながら散策したりと、無理のない過ごし方ができる。飲食店によっては屋外席で一緒に食事できるところもあるし、天橋立ビューランドに向かうリフトにも犬と一緒に乗れる。全体的に犬連れに優しい観光名所だと思う。

旅の余韻でしめくくり

今回の旅は歩いた距離こそそれほど長くないけれど、松並木の中を進み、海を眺め、展望台から全体を見渡すことで、この場所のことをしっかりと知れた気がする。

初めて訪れた天橋立は思っていたよりも観光地として整っていて、それでいて自然との距離が近かった。歩いている人、犬連れの人、自転車で走り抜ける人。それぞれが自分のペースで過ごしていて観光地特有の慌ただしさはあまり感じなかった。

昼食をとり、展望台を見終えたあたりで、そろそろ帰ろうかと自然に思えた。名残惜しさはあるけれどやり残した感じはない。日帰り旅にはちょうど良い場所だった。

天橋立は一度で全部を味わい切る場所ではなく、歩き方や過ごし方を変えて何度か訪れてもいい場所だと思う。次に来るときはもう少し奥まで歩くか、季節を変えてみるのもいいかもしれない。そんなことを考えながら帰路についた。

日本三景の一つは大満足の場所だった。

この場所をもっと知りたい人へ

公式サイト

マップ