旅と暮らしのはざまで

ー新しい風景に出会い、豊かな暮らしを発見するー

合掌造りでお馴染みの「白川郷」で身近な世界遺産を感じた

きょうの旅のはじまり

福井方面へドライブに出かけた帰り道、この日の目的地を目指してハンドルを切った。前から一度は行ってみたいと思っていた場所だけどなかなかタイミングが合わなくて、ようやく訪れる機会が巡ってきた。

その場所は「白川郷」。

年末に近い時期だから積雪を覚悟していたものの、この日は思っていたよりもずっと穏やか。雪は積もっておらず、空気は冷たいけれどトレンチコートを羽織って歩くにはちょうどいい気温。観光地らしい賑わいはありつつも、歩くのに支障が出るほどではなく、落ち着いて集落を見て回れそうな雰囲気。

およそ2時間という限られた時間での滞在だけど、白川郷の空気に触れながらゆっくり歩いてみるには十分そうだった。

きょうはそんな白川郷での散策の記録を綴ります。

写真で歩く「白川郷」

集落に足を踏み入れる

集落に入ってまず目に入るのは、並ぶように建つ合掌造りの家々。写真や映像では何度も見てきた光景だけれど、実際に見てみると思っていたよりも生活の距離が近いと感じる。観光地というより、今も人が暮らしている場所なんだという印象が強かった。

合掌造りの家々を観光資源として活用しているだけあって、とても綺麗な状態で維持されている。写真を撮るにしても散策をするにしてもすごく良い場所。有名観光地だけあって人は多いけれど、苦労せずに歩いて回れる程度の混雑だから気軽に散策を始められた。

水路に目を向けると

家々のすぐそばを水路が流れている。その水路に目を向けるとそこには鯉の姿があった。水は澄んでいて、冬の冷たい空気の中でもその流れは落ち着いている。美しい家々の周りの水路もまた美しかった。

視線はどうしても建物に集まりがちだけれど、ふと足元の風景に目を向けると、その場所の別の表情が見えてくる気がする。

五平餅でひと休み

集落を一通り歩いたところで五平餅を食べてひと息つく。冷えた空気の中で温かい食べ物を食べる、至福のひととき。名物として有名な五平餅をどこかで食べたいと思っていたから、白川郷の中で食べられたのは良かったと思う。

歩いて、撮って、立ち止まって、食べる。小さな区切りがあるだけで散策のリズムが整っていく。旅の醍醐味をテンポ良くこなしていけるちょうど良い広さが白川郷の魅力かも。

展望台からの集落

散策を楽しんだら次は展望台へと足を伸ばした。バスと徒歩が選べたけれど、今回はタイミングが合わず徒歩で向かった。なかなかの上り坂で疲れたけれど、登る価値は十分にある場所だった。

上から見下ろす白川郷はよく知られた構図そのもの。でも、実際にその場に立って見ると印象は違う。家々の配置や集落の広がりが一望できて、白川郷に来たという実感がより強くなった。ここまで歩いてきた道のりを振り返るような気持ちでしばらく景色を眺めた。

足元の記録

帰り道、足元に目を落としてみると、白川郷のマンホールがあることに気がついた。周りばかり見て全く気がついていなかった。思わずお気に入りのトリッカーズのカントリーブーツとショセのトラベルシューズと一緒にシャッターを切った。

靴と地面を並べると、そこまでの歩みを記録できる気がしてシャッターを切りたくなってしまう。旅の中で撮るこうした写真は、後から見返したときにその日の空気や歩いた感覚を思い出させてくれる、そんな気がする。

ふと、思ったこと

思っていたより歩きやすい

12月下旬の白川郷というともっと身構える必要があるイメージがあった。人も多くて積雪もあって歩きにくい。そんなイメージ。でもこの日は雪もなく、人もそれほど多くなくて、思っていたよりずっと歩きやすい。冬の観光地としてはかなり穏やかな条件だったと思う。

距離感が近い観光地

有名な観光地だけれど、観光だけの街とは感じなかった。住民も住んでいるし車も通る。観光地の中に生活の気配が残っている。そんな場所だった。

2時間がちょうどよい

今回の滞在は長くはなかったけれど、慌ただしさは感じなかった。集落を歩き、食べて、展望台に登って戻る。その流れが自然につながっていて、白川郷の空気を感じるには十分な時間だった。

もちろん、カフェに立ち寄ったりお土産をじっくり買ったりすればもっと時間は必要。でも、軽くお土産を見て、食べ歩くだけなのであれば3時間もかからずに見て回れる。

ようやく来られた場所だった

ずっと行きたいと思いながら機会がなかった場所。今回、ドライブの目的地として選んでようやく足を運べた。有名な観光地は行くのにパワーが必要な気がするけれど、少しやる気を出せば特別なことをしなくても来られる。来られたという事実だけでもう大満足だった。

そっと置いとく、豆知識

白川郷は世界遺産の集落

白川郷は合掌造りの集落として世界遺産に登録されている。現在も人が暮らしながら、景観が守られている場所。観光と住居が完全に一体となっている珍しい場所。

展望台から集落全体を見渡せる

集落の近くには展望台があって歩いて登れる距離にある。上から見ることで家々の配置や集落の広がりが分かりやすい。ただ、坂はかなり急で徒歩では疲れる。バスがあるからそっちを使うのもあり。

冬でも雪が少ない日がある

冬の白川郷は必ずしも雪に覆われているわけではなかった。天候によってはこの日のように雪がない状態で歩けることも。今回は雪が降らなくてラッキーだと思ったけれど、雪景色の白川郷を見て見たいとも思った。

旅の余韻でしめくくり

白川郷で過ごした時間はおよそ2時間ほど。長居をしたわけではないけれど、歩いて、眺めて、食べて、全体をひと通り味わうにはちょうどよい滞在だったと思う。

冬の時期でも条件がそろえば身構えすぎずに歩ける場所だった。観光地として整っていながら、実際に足を運ぶと生活の気配が感じられる。そのバランスが白川郷という場所の印象をより身近なものにしてくれた気がする。

今回はドライブの目的地としてこの場所を目指した旅だった。白川郷は、そういう「行ってみたい」という気持ちを素直に受け止めてくれる場所だったように思う。「行ってみたい」と思って行ったらガッカリという観光地ではなく、ちゃんと素晴らしいと思わせてくれる、満足度の高い場所だった。

この場所をもっと知りたい人へ

公式サイト

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